1995年に熊本県北部に位置する菊池市に完成したメロンドーム。地元のメロンを中心とした旬のフルーツや加工品を販売していて、「道の駅」としても賑わっている人気観光地です。

インパクトのある見た目の建物と、品質の高いフルーツが揃うと高い評判から、菊地のメロン市場の顔として30年以上地域に貢献してきました。
糖度14度以上。甘さに妥協しない徹底したブランディング
メロンドームの最大の特徴は厳しい品質管理にあります。設定している最低糖度は14度以上。農家が持ち込んだすべてのメロンで糖度チェックを行っています。

一般的な農業協同組合(JA)の基準が13度前後であることを考えると、その厳しさがわかります。看板品種の肥後グリーンにいたっては、15度超えを目標に掲げています。 基準を下回ったメロンは持ち帰ってもらう——この毅然としたルールが農家の目を育てました。出荷前に農家自身が糖度を見極める力が磨かれ、結果として産地全体のレベルが底上げされています。1999年からは光センサーも導入し、甘さの”見える化”を実現しました。

菊池の水と盆地の風土が、メロンを甘くする
熊本・菊池はとにかく水が豊かな土地です。

阿蘇山系から流れ下る水は、里に届く頃にはちょうどよい水温になっており、メロンの生育に理想的な環境をつくり出しています。さらに盆地特有の昼夜の寒暖差が、果実に糖を蓄えさせます。 菊池でのメロン栽培の歴史は昭和9年にさかのぼり、当時の農家が多彩な品種を地域に根付かせました。生産量でいえば植木・熊本市・八代に及ばない菊池ですが、熊本県民に聞くと「熊本のメロンといえばメロンドーム」という声が多数。この確かな認知が品質の証なのです。
農家でも農協でもない、第三セクターが守るメロン文化
メロンドームは行政と民間が共同出資する「第三セクター」として運営されており、JAとは独立した組織です。とはいえ、JAとの関係は良好で、道の駅で販売しているお米はJAから仕入れるなど、地域の農業と連携しながら歩んできました。 農家にとって、メロンの出荷先は「JAに卸すか、メロンドームと契約するか」の二択。メロンドームと契約した農家のメロンは、メロンドームを通じてのみ流通します。つまり、メロンドームでしか食べられないメロンがある、ということ。施設全体の年間売上は10億円規模に達するという、まさに菊地メロンの文化を引率する存在なのです。

メロンドームが大切にしているのは、品質だけではありません。傷があったり、サイズが足りなかったりしても、糖度さえあれば加工品として買い取ります。果汁にして冷凍保存し、ジャムやジュースなどの加工品へ。農産物のロスをなくす取り組みは1999年ごろからすでに始まっていました。 「メロンドームがあるからメロン農業を続けられる」——そう語るメロン農家が集まり、現在の契約農家は約20戸。 菊池のメロン文化を次世代へ繋いでいくメロンドームの活動を、わたしたちモンキーフルーツも応援していきます。

